【ツインレイ体験談2】始まりのエンジェルナンバー「1111」

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運命の出会いに向けた前兆

7月のある日、私は友人たちと遊ぶ前に、ATMで必要な現金を引き出しに行きました。そこで目にしたのは、「残高111,111円」という数字が表示された画面でした。私は偽ツインの存在を知っていたので、エンジェルナンバーが意味することも理解していました。

「1111」は転機の訪れや、ツインレイとの出会いが近いことを意味するナンバー。6つもの「1」が並ぶことは珍しいことです。嬉しさと同時に、何かが起こるのではないかという少しの恐怖を感じました。

そしてツインレイである彼との出会いは、エンジェルナンバー「111111」を見た1ヶ月後の8月にやってきました。場所は私がよく通っていたクラブでした。私は当時、札幌にあるアパレル企業の支社で働いており、そのクラブは、会社が年に4回ほど開催していたイベントの会場でもありました。職場から近く、同僚たちと飲みに行った後にはよく遊びに行っていました。私は20代の終わりに差し掛かっていたこともあって、この年は本当にたくさん遊びました。偽ツインと別れた後、まともにお付き合いした方もおらず、婚活を始めるべきかなと迷っていた時期でもありました。

最初のシンクロ

彼と出会った日、私は同僚と3人でクラブに行っていました。夏休みだからか大学生も多くて、とても混んでいました。
本当にギュウギュウで、熱気もすごくて、人を掻き分けないと歩けないぐらい。同僚2人は、それぞれ男の子に声をかけられて、離ればなれになってしまいました。

1人でいると、男の人に声をかけられました。
「何か飲む?」
私は笑顔で「飲みたーい」と言いました。
今思うとバカみたいですが、20代の頃は、男の人に媚を売らないと生きていけないと思っていたのです。

彼がお酒を買ってくれると、「人多すぎるから上のフロアに行こう」と言い、そのまま私の手を引いて、2階のフロアに上がりました。

alcohol

そのクラブは吹き抜け構造になっているので、2階から1階がよく見えました。2人でお酒を飲みながら、下のフロアを見ていると、彼が「あそこにいるの俺の友達」と指でさしながら言いました。
「どこ? 人が多すぎてわからない……」
彼が指をさすあたりを探してみますが、とにかく混んでいたので、全くわかりませんでした。
彼は自分のスマホで友達の写真を撮り、それをさらに拡大して、私に見せてくれました。
すると、その隣に写っているのは私の同僚。彼の友達が私の同僚を口説いている最中のようでした。
「この女の子、私が一緒に来た子」
「え、本当に?」
酔っ払っていたこともあって、そんな偶然に私たちは笑いました。そして不思議な縁を感じました。だって300人ぐらいいる場所で、バラバラに出会ったのが友達同士だったのです。

私たちはお互いの仕事のことや、プライベートの話をしました。
「札幌に住んでるの?」彼が聞きます。
「うん、今はね。出身は小樽だけど」
「俺も実家は小樽。でも大学からずっと東京に住んでる」
彼は一週間ほど里帰りしていて、昨日から札幌の友達の家に泊まっているということでした。
私はそれを聞いたとき、この人と長い付き合いにはならないだろうと思いました。

近くに住んでいたら「また飲みに行こう」となることはありますが、
さすがに東京と札幌じゃ「また飲みに行こう」って距離じゃない。
「あまり気持ち的に深入りしないように気をつけよう」と思いました。

この日の私は、Tシャツにキャミワンピを重ねて着ていました。
キャミワンピの肩紐が、片方だけ肩からずれ落ちていて、彼が何も言わずに、そっと肩紐を元の位置に戻してくれました。
その瞬間、何となく守られているような安心感を感じました。
でも彼は東京に住んでいる人。好きになってもどうしようもない。
「私、けっこう酔ってるかも」と思い、その時に感じた安心感を忘れようとしました。

始発電車が動き出した頃、お店が閉まる時間になったので、私たちは帰ることにしました。
連絡先を交換して、別れ際に彼から「また連絡するね」と言われました。

社交辞令かと思っていましたが、翌日には彼から連絡がありました。
今週中はまだ実家にいるから、札幌で飲みに行こうと。

私は短い関係を覚悟で「いいよ」と返事しました。

彼の心に触れた瞬間

私たちは再び会う約束をしました。
彼は車で札幌市内まで来ると言います。
「飲みに行こうって誘っておいて、車で来るって……うちに泊まる気じゃん」

複雑な気持ちでした。
でも私はその頃、いい感じだった別の男の子が音信不通になったばかりで、少し落ち込んでいました。
吹っ切れるために誰かと寝てしまうのもいいかな。

私はこれまで何度か、付き合っていない人と体の関係を持ったことがありました。
そういう関係の多くが幸せな結末を迎えないように、私も辛い思いを何度もしました。
だから、彼と簡単に関係を持って傷つくのが嫌だった。でも寂しさもあった。
こうした行動は、私のインナーチャイルドの癒しに関係してくるのですが、その話はまた後日。

彼は東京に住んでいるし、変に期待することもない。
後腐れなくていいかも。
そんな風に思って、彼が車で来ることに対して何も言いませんでした。

私たちは、まず私がよく行っていた洋食屋さんで、食事をすることにしました。
彼が駐車場に車を停めて、2人でお店へ向かう途中、私は彼のフルネームを尋ねました。
クラブでは下の名前しか聞いていなかったし、LINEにも下の名前しか表示させていなかったからです。

彼はフルネームを教えてくれましたが、とても珍しい苗字でした。
私は「それ本当の名前?」と冗談で言いました。
クラブで会う人って、偽名を使う人もいるんですよね。結婚している人に多いような気がします。
私が疑っていると、彼はすぐに免許証を見せてくれました。
きちんと身分を明かしてくれるし、少なくとも悪い人ではなさそう、と思いました。

2軒目は居酒屋でお酒を飲みました。
基本的には仕事の話ばかり。
しかもほぼ彼の自慢話のような感じです。
彼は東京の大手企業に勤めていました。
北海道から出たことのない私には、その会社の何がそんなにすごいのかよくわかりません。
しかも、他人の自慢話って最高につまらないですよね。
正直、この時は「この人は近くに住んでいていも付き合わないな」と思いました。

お店が閉まる時間になると、彼は案の定「家行ってもいい?」と言いました。
顔はタイプだし、性格は目をつぶろう。どうせ今夜だけの関係。
私は「別にいいよ」と言いました。
近くのコンビニでお酒を買って、私のマンションへ一緒に向います。

マンションに着くと、彼は「アパレル企業の社員ってこんないいところ住めるの?」と言います。
そりゃあ東京と北海道じゃ、家賃が全然違いますよ。
部屋に入ると、彼は私の本棚をじっと見ていました。
私は読書が趣味なので、部屋には100冊近い本があるのです。
「本好きなんだ。俺、昔は小説家になりたかったんだ」
そう呟いた彼を見て、私はその日初めて、彼の内側みたいなものに触れられた気がしました。

私たちは好きな小説や映画の話をしました。
彼がいきいきと話す様子を見て、本当に本が好きなんだなと思いました。
私も少し彼に惹かれる気持ちが芽生えました。

そしてお酒を飲んで、体を重ねました。
朝起きてベッドの中でゴロゴロしていると、彼が急に「俺がフリーターだったらどうする?」と言います。
「急にどうしたの?」
どうするも何も、私たちは遠く離れた場所に住んでいて、きっと会うのは今日が最後でしょう?
「どうするって言われても……」
私はそれ以上何も言えませんでした。

後から知ったことですが、彼の実家は会社を経営していて、子供の頃から「お金を稼ぎなさい」と言われていたそうです。
その話を聞いたとき、あんなに仕事の自慢話をしていた理由がわかった気がしました。
きっとお金を稼がなければ、人としての価値がないと思い込んでいたのでしょう。
自慢というよりは、誰かに認めて欲しかっただけなのだと思います。
そして経済力に関係なく、自分自身を誰かに受け入れて欲しいと思っていたのかもしれません。
「仕事は関係ない。あなたはあなただよ」と、この時に伝えてあげればよかった。

私たちは一緒に近くのハンバーガー屋で昼食を食べて、彼は車で実家に帰って行きました。

実はこの翌週に、私は親友に会うために、東京に行く予定だったんです。
でも、自分自身に「これは遊びの関係」と言い聞かせていたので、東京へ行っても、彼に連絡することはありませんでした。
その後は、特に連絡を取り合うこともなく、この関係は終わったのだろうなと思っていました。

ところが12月上旬、彼から電話がかかってきます。

誕生日のシンクロニシティ

正直、もう会うことはないと思っていたので、少し驚きました。
「もしもし?」
ベッドで寝転がっていた私は、慌てて電話に出ます。
電話越しに聞こえる久しぶりの彼の声。
「年末にそっち帰るから会おう」

私から連絡しなかったから、めんどくさくない女認定されたのかもな……。
複雑な気持ちでしたが、連絡がきて嬉しい気持ちもありました。
「自分がしっかりしていれば大丈夫」
私はそう言い聞かせて、もう一度会う約束をします。

私の仕事納めの日に彼が来ることになりました。
会社の納会もあって少し遅くなりましたが、私たちは以前に行ったのと同じ居酒屋でお酒を飲みました。

私の誕生日は11月30日。彼と会っていない間に30歳になっていました。
「今日はお祝いしてもらおう」と思ったのですが、そこであることに気がつきます。
私はいつもクラブにいる時、自分の年齢はサバを読んでいたのです。
彼と会った時も自分のことを27歳と言っていました。
彼はその時28歳だったので、私のことを年下だと思っているはずです。

訂正するのも気まずいし、27歳設定で通そうかとも思ったのですが、この時私は思いました。
彼とはもしかしたら、長い関係になるかもしれない。
たった2回会った相手に、どうしてそう思ったのかはわかりません。
でも漠然とそう感じたのです。
ずっと嘘をつくのは大変だと思い、本当の年齢を打ち明けることにしました。

「11月に30歳になったの。お祝いして!」
私は何でもないように言いました。
彼は「年下だと思ってた」と少し驚いていました。
「クラブではいつも27歳って言ってたから、あなたにもそう言ったかも?」と、とぼけたフリをして打ち明けました。
彼も「クラブなんか、そんなもんだよな」と、気にしていないようでした。多分……。

私は流れで彼の誕生日を尋ねてみました。
「俺は5月30日」
私は11月30日生まれなので私たちの誕生日はちょうど半年違い。日にちまで正確に。
ツインレイに関する記事で、誕生日が半年違いの場合もあると知っていたので、さすがにこの時は鳥肌が立ちました。
しかも父親同士の誕生月、母親同士の誕生月も同じだったのです。

彼はもちろんツインレイという言葉を知らないので、「偶然だね」と、あっさりした感じでした。
ですが私は「彼はもしかしたら、私のツインレイなのかも……?」と思い始めます。

ちなみに誕生日に関するシンクロは、この後訪れるサイレント期間中にも起きました。
それは私が一番好きな恋愛映画を見返しているときでした。
ある男女が11月30日(私の誕生日)に偶然出会いますが、2人は違う国に住んでいたため、どうしても別れなければなりませんでした。そしてその男女は半年後にまた会おうと約束します。つまり再会を約束した日は彼の誕生日である5月30日だったのです。
この出来事は、彼がツインレイなのかもしれないと、強く思うきっかけになりました。

さて、私たちは居酒屋で軽い夕食を済ませると、前と同じようにコンビニでお酒を買って、私のマンションへ向かいました。
部屋でお酒を飲んで、くだらない話をしていると、彼が私にキスをしました。
そして私の体に触った瞬間、なぜか痛みを感じました。
強い力ではなかったのに、ビリビリと電流が走るような感覚がしたのです。
私は戸惑って「シャワー浴びてくるね」と立ち上がりました。


「今の感覚は何だったのだろう?」
決して神秘的な感じではありませんでした。どちらかといえば不快感さえあった……。

シャワーを浴びて部屋に戻ると、彼はテンションが下がってしまったのか、ベッドで寝転がっていました。
そして私が布団に入っても、特に何をすることもなく、朝まで一緒に眠りました。
セックスしなかったことに対して、彼が不機嫌になったり、嫌な顔をしたりしなかったので、私は少しホッとしました。
でも、もう会うこともないかもしれないな……。
彼は体目的で私と会っていると思っていたので、この時はそう思っていました。

こんなふうに、「性的なことをしないと、私には魅力がないのだ」と思うことは、私の悪い癖でした。この日の出来事は、いずれ私のインナーチャイルドの癒しに関わることになります。

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